サービス・商品クラウド物流管理システムの開発などを手がけるHacobu(ハコブ、東京都港区)は24日、配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」(ムーボ・ビスタ)に、AI(人工知能)配車支援機能を追加したと発表した。出荷指示データからチャーター便の案件情報を自動生成する機能で、案件情報の入力作業を削減するとともに、業務効率化と情報精度の向上を支援する。
MOVO Vistaは荷主企業と元請事業者・運送事業者の企業間をつなぎ、配送の管理を支援する。一連のコミュニケーションをオンラインで行い、契約の書面化、電子化を進められるため、電話やファクス、メールでのやりとりが不要になり、業務の効率化を図れる。また、誰でも受発注状況がわかる状態となるので、属人化の解消もできる。さらに各拠点の輸配送データが蓄積され、見える化されるため、輸配送の最適化も進められる。
従来のMOVO Vistaでは、出荷指示データをもとに協力運送事業者に輸配送を依頼する場合、複数の出荷指示をもとにルートや車両サイズ、顧客ごとの条件を整理し、案件情報として入力しなければならなかったため、現場の負担となることがあった。
今回追加されたAI配車支援機能は、生成AIで案件情報を自動生成できるため、手入力作業の負担を軽減できる。開発にあたっては、ことし5月にMOVO Vistaを導入した川崎重工業に、実務で重視されるポイントやルールをヒアリングし、現場の業務に即した形で機能を設計した。川崎重工業では導入にあたって、社内システムとの連携に課題があったため、AIの活用によって課題の解決を図り、新たな機能の開発につながった。
AIが自動生成された案件情報は画面上で確認でき、必要に応じて修正や調整もできる。そのまま協力運送事業者への依頼に活用でき、これまでの業務手順へスムーズに組み込める。
同社では、今回の機能追加をMOVO Vistaにおける生成AI活用の第一歩として位置付けており、「今後も順次機能を拡充し、輸配送案件管理や受発注業務をより効率的にできるようにしていく」としている。
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