調査・データKDDIとローソンは28日、AI(人工知能)とロボットを組み合わせた店舗業務自動化の実証を、「ローソンS KDDI高輪本社店」(東京都港区)で11月8日から開始すると発表した。欠品検知や品出し作業をロボットで代替し、店舗運営の効率化を図る。少子高齢化による人手不足に対応し、ローソンが掲げる「2030年度までに店舗オペレーションを30%削減する」目標の実現を目指す。

(出所:ローソン)
実証では、2種類のロボットを導入。1台は売り場を自律巡回して棚の欠品を検知し、4Kカメラで撮影した画像を解析AIが分析することで、商品名や棚割り、在庫状況を自動で把握する。店内カメラと連携し、人流データと欠品傾向を掛け合わせて最適な棚配置も検証する。
もう1台はアームを搭載し、棚への商品補充を行う品出し作業を自動化する。画像と音声指示を組み合わせたVLA(Vision-Language-Action)モデルを用い、店舗業務を事前に学習。人の手のような動きを再現できる5指ハンドモデルも採用し、お菓子やインスタント食品などの繊細な品出しを再現する。作業時には取り出した商品の種別と数量を自動記録し、バックルームの在庫把握にも活用する。

▲売場の欠品を検知するロボット
実証にはMUSE(ミューズ、中央区)、リアルワールド(韓国)、ディーピングソース(同)の3社が協力。AI解析と遠隔制御を支える基盤には、KDDIの大阪堺データセンターを活用する。高セキュアな通信環境のもと、AI処理を国内で完結させることで、プライバシーとデータ保護を確保する。両社は高輪の実験店舗2拠点での成果をもとに、他店舗への展開も視野に入れている。
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