国際現代自動車(韓国)は28日、チョン・ウィソン会長がサウジアラビアを訪問し、皇太子兼首相であるムハンマド・ビン・サルマーン氏と会談したと発表した。両者は、自動車産業やスマートシティなど幅広いテーマについて意見を交わし、サウジアラビアの経済多角化計画「ビジョン2030」に沿った協力の可能性について議論。モビリティーやそのほかの分野におけるサウジアラビアのビジョンを実現するパートナーとして、同社グループが現在行っている共同プロジェクトと将来の計画を説明した。
会談に先立ち、チョン会長は26日に自動車産業特化の産業集積地であるキング・サルマン・オートモーティブ・クラスター内の中東初生産拠点「ヒュンダイ・モーター・マニュファクチャリング・ミドルイースト」(HMMME)を視察。同社のホセ・ムニョス社長兼CEOや、グループ企業である起亜自動車(韓国)の現地リーダーと事業状況報告会を行い、成長戦略について議論した。

(出所:現代自動車)
HMMMEは、現代自動車が30%、サウジ公共投資基金(PIF)が70%を出資しており、ことし5月に着工、26年第4四半期の稼働開始を予定している。年間5万台規模で、電気自動車(EV)と内燃機関車を生産する計画だ。同工場には高温や砂塵に対応する冷却・防塵対策を施すことで、高品質な車両生産拠点として運営する方針だ。
同社と起亜自動車(韓国)はサウジ市場で順調に販売を伸ばしており、ことし9月までに前年比8.5%増の14万9604台を販売。年末には同5.9%増の21万台に達する見通し。今後は、現地生産を生かした限定モデルやSUVラインアップの拡充、EV・EREV(長距離電気自動車)・HEVなど環境対応車の投入を進め、サウジアラビアでトップクラスの自動車メーカーを目指す。
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