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NVIDIA、AIとデジタルツインで次世代ロボ工場開発

2025年10月29日 (水)

産業・一般エヌビディア(米国)は29日、米国内の主要メーカーや産業ソフトウエア開発企業、ロボティクス企業と連携し、「NVIDIA Omniverse」(エヌビディア・オムニバース)技術を活用した次世代ロボットファクトリーと自律協働ロボットの開発を推進すると発表した。これにより、労働力不足の解消と米国の再工業化を後押しする。

同社は、産業用AI(人工知能)時代の新たなオペレーティングシステムとして、ロボット群シミュレーション向けの「Mega Omniverse Blueprint」(メガ・オムニバース・ブループリント)を拡張。デジタルツインを活用した工場設計・運用を支援する。同システムの初期サポート企業であるシーメンス(ドイツ)は、実運用データを反映した大規模デジタルツインの設計技術を開発中という。

(出所:エヌビディア)

米国では、電子機器プロバイダー、製薬会社、半導体メーカーが主導する形で、2025年までに生産環境の拡大に向けた総額1兆2000億ドル規模の投資が進んでいる。ベルデン、キャタピラー、ルーシッド・モーターズ、トヨタ、TSMCなどが同社のAI・シミュレーション基盤を導入し、生産工程の最適化や予知保全、ロボティクス訓練の高度化を進めている。

ロボティクス分野でも、同社のコンピューターアーキテクチャーを活用し、スキルギャップの解消や作業員の生産性・安全性向上に取り組む先進的なロボットフリートを構築している。フィギュアは大規模ヒューマノイドフリートを構築し、アジリティ・ロボティクスの「Digit」(ディジット)は、強化学習で全身制御や自律ナビゲーションを実現。アマゾン・ロボティクスやスキルドAI、フィールドAIも、オムニバースを活用した高性能ロボット開発に取り組んでいる。

さらに、AIインフラ分野でも製造・医療・航空など多分野のエッジAI開発を支援。Google Cloud(グーグルクラウド)やMicrosoft Azure(マイクロソフトアジュール)とも連携し、クラウドとエッジの両面から産業のデジタル化を加速させている。

同社はAIが世界の工場をインテリジェントな思考マシンに変革し、米国の製造業の生産性・回復力・競争力を向上させることを強調している。

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