ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

出光興産の富士石油に対するTOBが成立

2025年10月29日 (水)

M&A出光興産は29日、石油精製を手がける富士石油(東京都品川区)に対するTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。28日の期限までに4091万5958株の応募があり、買付予定数下限の2769万3547株を上回った。富士石油は東京証券取引所プライム市場に上場しているが、今後、出光興産の子会社となり、上場廃止となる。

富士石油は千葉県袖ケ浦市に製油所を持ち、原油をガソリンや軽油に変える精製事業を主力にしている。出光は2024年に富士石油への出資比率を21%にまで高め、持ち分法適用関連会社にした。

しかし、今後、石油製品の供給体制を強化するには、富士石油を子会社化して意思決定の柔軟化、迅速化を図り、長期的な視野に立った生産体制を構築することが欠かせないと判断した。ただ、サウジアラビア政府も富士石油の株式を7.5%保有しており、これについては産油国との良好な関係を保つとして、そのまま残すことにした。

TOB価格は1株あたり480円で、最終的な買収額は261億円となる。

今回、応募があった株式の決済日は11月5日で、今後、出光はサウジアラビア政府保有の株式を除く全株式の取得を進める。一連の手続きを経て、富士石油は上場廃止となる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。