M&A自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けに高精度3次元地図データ(HDマップ)を提供するダイナミックマッププラットフォーム(DMP)は30日、測量・調査・土木設計を手がける日本海測量設計(富山県高岡市)を子会社化したと発表した。また、測量事業を統括する子会社、ダイナミックマッププラットフォームコンサルタンツ(同)を設立した。今後、測量業界でM&Aを進め、測量会社のネットワーク構築を目指す。
DMPは2016年、自動運転向けHDマップを作製するため、国内自動車メーカー10社などの出資で設立。日本を中心に北米や欧州、中東、韓国に拠点を持ち、26か国で事業を展開している。

(出所:ダイナミックマッププラットフォーム)
当初は公道を中心にHDマップを作製していたが、最近は空港や港湾、物流センター、企業内施設など、データを生成するエリアの多様化が進んでいる。今後、デジタルインフラ整備を進めるには、幅広いエリアのデータ化が必要で、ドローンやハンディースキャナーなど公道とは異なる計測手段の確保や、最新技術の採用、対象施設の運営を妨げない迅速で柔軟な対応が欠かせない。そのためには、自社で十分な測量能力を確保することが必要だと、M&Aによって測量体制を整備することにした。
ダイナミックマッププラットフォームコンサルタンツがM&A を進めることで測量会社のネットワークを構築し、さらなるデジタルインフラの整備を進めるほか、中小の測量会社の経営の安定や人材の育成も図る。
日本海測量設計は1983年の設立で、富山県を中心に地域密着型の測量事業を続けてきた。最近では能登半島地震の復旧対応にも携わった。
DMPでは今回の同社の子会社化を第1号とし、今後も、複数地域の測量・設計・建設コンサルタント会社などを傘下にしていく。将来的には比較的規模の大きい企業を中核にグループ経営基盤を形成するとしている。
DMPの吉村修一社長は「インフラ修繕や災害復旧の現場で最初に求められるのが測量業務であり、その重要な役割を担っているのが地域に根差した中小・零細の測量会社だ。測量会社のグループ化・ネットワーク化を推進することで、安定的で持続可能なデジタルインフラの提供に貢献し、社会全体のレジリエンス向上に寄与していく」としている。
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