ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

消費者8割がドライバーのサングラス着用に賛成

2025年11月5日 (水)

調査・データ眼鏡メーカーのボレー・ブランズ・ジャパン(東京都文京区)は5日、消費者の79.2%が、目の保護のためにドライバーがサングラスを着用することに賛成しているとの調査結果を公表した。一方で、ドライバー側には「威圧的な印象を与える」との理由で、着用をためらう傾向がみられた。

近年、運輸業界や行政では、安全面や健康面から業務中のサングラス着用が認められるようになってきているが、現場では「顧客に威圧的な印象を与えるのではないか」という懸念などから、着用をためらうドライバーも少なくない。このため同社は、業務中のサングラス着用に対する消費者とドライバー双方の意識を調査した。

調査は10月16日から20日まで、運転業務を行っている運転手ら500人と、運転手以外の一般消費者500人を対象にインターネットを通じて実施した。

消費者への質問では、宅配やトラック、タクシー、バス、電車・地下鉄の業務中のサングラス着用についてどう思うか、職種別に尋ねたところ、「積極的に着用すべき」「着用してもよい」の回答の合計では、トラックドライバー(長距離輸送)が67.8%と最も多く、電車・地下鉄運転士では49.4%にとどまった。

ドライバーのサングラス着用を認める取り組みについてどう思うかという問いでは、「非常に賛成」「やや賛成」を合わせると79.2%となった。「非常に反対」「やや反対」は2.8%にとどまった。

一方、ドライバーに対し、勤務先では業務中のサングラス・保護メガネ着用についてどのような方針か尋ねると、「特に方針はない」が39.8%で最も多く、「着用は個人の判断に任せている」も29.8%に上った。「着用を義務化している」は3.0%、「着用を推奨している」は6.8%で、合わせても9.8%にとどまった。「禁止または推奨していない」も14.6%あった。

さらに、「着用を義務」「禁止・推奨していない」以外の回答者412人に着用状況を尋ねたところ、「ほぼ毎日着用している」との回答は16.5%にとどまり、「全く着用していない」は47.6%となった。しかし、「会社が目の健康と安全のため着用を推奨した場合、着用したいか」と尋ねたところ、51.6%が「着用したい」と回答した。

また、8段階の濃さのサングラスを着用した同じ人の写真を用意して、ドライバーと消費者の双方に「威圧感を感じ始めるのはどこからか」と尋ねたところ、消費者は相手の目が見えなくなる濃さの6段階目を選んだ人が多かったのに対し、ドライバーはサングラスの色が目立ち始める3段階目を選ぶ人が多く、色の濃さから受ける印象に、ドライバーと消費者の間で大きな差があることも分かった。

調査結果について同社は「目の健康のためという理由を伝えると消費者の印象が改善する傾向がみられた一方、会社が推奨すればドライバーの半数以上が着用したいとの意向を示した。企業が理由を消費者に明確に伝え、ドライバーに推奨すれば、保護メガネやサングラスが普及するのではないか」などとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。