国際APモラー・マースク(デンマーク)は5日、アジア太平洋地域で最大級となる3PL拠点「マースク・メガ・ディストリビューションセンター(Mega DC)」をマレーシアのシャーアラムに開設したと発表した。延床面積は約18万平方メートルで、マレーシア国内における同社の倉庫面積を30%以上拡大する。
同施設はマルチクライアント型で、消費財、食品、アパレルなど多様な貨物を取り扱う。10万パレットの保管能力を持ち、国内主要都市を結ぶトラック輸送網のほか、港湾・空港との連携により東南アジア一帯への迅速な配送を可能にする。マースクは「東南アジアの成長を支える中核拠点」と位置付け、マレーシア政府が推進する「物流・貿易円滑化マスタープラン」との連携も強化する。

(出所:APモラー・マースク)
施設には自律走行搬送ロボット(AMR)や自動入出庫システム(ASRS)を導入し、リードタイムの短縮と誤出荷の防止を図る。ボンデッド(保税)・ノンボンデッド両対応の倉庫を備え、通関官が常駐することで貨物の滞留時間を削減する。さらに、ソーラーパネルや雨水再利用設備などを備え、GBIおよびLEEDのゴールド認証を取得した環境配慮型施設となっている。
マースクは同拠点を通じて、域内の小売・消費市場へのアクセスを強化し、陸・海・空を一体化した統合物流網の拡充を進める構えだ。
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