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ルビーG、ECサイトの業務改革支援へ戦略転換

2025年11月10日 (月)

ECEC(電子商取引)サイト構築などEC支援サービスを提供するルビー・グループ(東京都渋谷区)は10日、ECの運営代行(BPO)から業務改革パートナー(BPR)へと戦略の転換を図ると発表した。顧客の業務プロセスを根本から再設計し「仕組み化」を推進するとしている。

同社はこれまで、特に海外ラグジュアリーブランドを対象に、ECサイト構築から運用、物流まで広範囲な業務を請け負うBPOパートナーとして事業を拡大。少数の顧客と「運命共同体」として深く伴走することで、顧客の売上成長に寄与してきた。

最近の国内EC市場を見ると、541兆円規模へと伸張する一方、15歳から64歳までの生産年齢人口は減少し、EC事業の現場では「EC経験人材」の深刻な人手不足が常態化している。そのため、多くのEC事業者は「日々の業務と人手不足に追われ、業務効率化や顧客体験改善といった『仕組み化』に時間とリソースを振り分ける余裕がない」という課題に直面している。

このため、同社はこうした課題を根本から解決するため、BPOに留まらず、顧客の業務プロセスを根本から再設計し「仕組み化」を推進するBPRへと提供価値を転換することを決めた。

先月17日、社内で公開した成長戦略では、「BPOから、BPRへ」のスローガンを掲げ、BPOを「短期課題の解決」、BPRを「中長期課題の解決」と定義。BPOで顧客の業務に入り込み、日々のオペレーションを担うことで人手不足という短期課題を解決したうえで、業務を通じて本質的な課題を発見し、解決に向けた業務フローの根本的な再設計やシステム導入を提案・実装するとした。

同社は昨年10月に、マーケティングDX支援事業を手がけるイルグルム(大阪市北区)の傘下に入り、売上を21年の3億円からことし9月期には20億円へと、7倍近く伸ばしたほか、営業利益もV字回復し、通期黒字化を達成した。

今後は、自律的にタスクを遂行するAI(人工知能)エージェントの活用を推進し、BPRで「仕組み化」した業務を、最終的にAIエージェントが自律的に実行するサービスの実現を目指す。「EC事業者を日々のリソース不足から解放し、本来注力すべき『より良い購買体験の創出』を実現できるよう支援していく」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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