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PEX管廃材リサイクルに積水化学など5社が連携

2025年11月11日 (火)

環境・CSR旭化成や積水化学工業など5社が10日、住宅の建築現場で発生する給水給湯管の施工端材を回収して再生製品として生まれ変わらせ、再び施工する資源循環スキーム構築に向けた取り組みを開始すると発表した。プレハブ住宅メーカーの積水化学、旭化成ホームズ(東京都千代田区)、積水ハウスの3社はこれまで個別に施工廃棄物の回収やリサイクルなどに取り組んできたが、旭化成とプラスチック材料販売のCFP(広島県福山市)を加え、5社が連携して資源循環に取り組むことにした。

今回、リサイクルに取り組むのは、住戸内で数多く使用されている給水・給湯用の架橋ポリエチレン管(PEX管)。積水化学はPEX管(商品名・エスロペックス)の製造を手がけており、廃材のリサイクル技術の開発に取り組んできた。

▲架橋ポリエチレン管「エスロペックス」の資源循環スキーム図(クリックで拡大、出所:積水ハウス)

計画によると、建築現場などから回収したエスロペックスの廃材を、ケミカルリサイクルを手がけるCFPが再生油化して、再生エチレンを生成。それを原料に旭化成が再生ポリエチレン樹脂を製造する。さらに、この再生ポリエチレン樹脂を使って、積水化学が再びエスロペックスを製造する。

エスロペックスを住宅メーカー3社が利用することで、廃材の回収量を増やし、資源循環スキームの経済合理性を高める。

5社は来年3月末からの循環スキームの運用開始を予定しており、「業界を超えてタッグを組むことで、循環型社会の実現による環境負荷の低減を目指し、さらなる資源循環の輪を広げる挑戦を続けていく」としている。

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