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コニカミノルタ、梱包材リサイクルを国内物流拠点に展開

2012年11月2日 (金)

ロジスティクスコニカミノルタビジネステクノロジーズ(東京都千代田区)はこのほど、複合機の梱包材として使われる発泡スチロールを溶融してインゴット(塊)に成型し、再生材として資源循環させる取り組みを東西の基幹物流倉庫に展開した、と発表した。

同社では、イギリスの販売会社が2007年から、ドイツの販売会社が10年から、梱包材の発泡スチロールを圧縮して再資源化する取り組みを開始しており、今年度は、この取り組みを日本へ水平展開、関西と関東の基幹物流倉庫に発泡スチロール減容器を導入した。

まず、西日本地区の物流を担当する大阪物流センター(大阪市住之江区)で6月から試験的に発泡スチロールの溶融・インゴット化を開始し、夏から本格的に運用を開始。

さらに、関西での順調な稼動を受けて、東日本地区の物流を担当する東京物流センター(川崎市川崎区)にも減容器を設置し、8月末から稼動を始めた。

発泡スチロールは、溶融して成型するとポリスチレン100%のインゴットになり、体積は約100分の1まで小さくなる。これを業者を通じて売却し、再生プラスチック製品のメーカーなどが材料として利用することで、資源が循環して活用される。

同社によると、発泡スチロールの状態で産業廃棄物処理業者がトラック運搬していたときに比べ、ポリスチレンインゴットの運搬に使用するトラックの延べ台数は100分の1に減り、発泡スチロール処理の運搬から排出されていたCO2の量も年間2800トンから200トンへ削減する見込み。