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サービス・商品エブリー（東京都港区）は14日、小売業向け統合ソリューション「retail HUB」の新機能として、ネットスーパーのバックヤード業務を効率化するピッキングアプリ「retail HUB Picker」を10月に提供開始したと発表した。沖縄県でネットスーパーを運営するリウボウストア（那覇市）で同アプリを導入した結果、作業効率が最大3.3倍に向上し、誤ピックもゼロとなった。
ネットスーパー事業では、店頭から商品を集めるピッキング業務が人件費の大きな負担となり収益化の障壁となるケースが多い。従来の紙リスト方式は文字情報のみを頼りに商品を探す必要があり、熟練度による作業差や誤ピックも発生していた。
今回のアプリは、商品画像付きのリストとバーコードスキャンによる正誤判定により、「誰でも、速く、正確に」作業できる点が特徴。リウボウストアではスタッフ全体の処理速度が平均1.5倍に改善し、日本語が不慣れなスタッフでは3.3倍の向上が確認された。バーコード運用により導入前に2％発生していた誤ピックがゼロとなり、品質向上にも寄与した。
エブリーは、実証結果を踏まえてネットスーパー事業の黒字化に向けた支援を強化する方針。今後はピッキングに限らず、ストアDX（デジタルトランスフォーメーション）やアプリ開発、リテールメディアなど小売全体の課題解決に向けたサービス展開を進めるとしている。
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