調査・データAzoop(東京都港区)は18日、提供する業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」に蓄積されたデータを基に、構内で発生するトラックの加害事故に関する分析結果を公表した。
調査対象は3万台の車両に関連する1403件の加害事故で、うち626件が構内事故だった。さらに、この構内事故の61%が「バック時」に発生しており、その8割が接触事故で、残りが追突や衝突事故であることが判明した。
構内事故の主因としては、限られたスペースでの運転操作の複雑さ、後方確認の難しさ、作業の繰り返しによる注意力の低下、そして時間的なプレッシャーなどが挙げられている。特に、年末の繁忙期に向けてドライバーの稼働が増加し、事故リスクが高まる中、こうしたバック時事故に対する対策の重要性が高まっている。
一方、路上事故では直進、右左折、車線変更など多様なシチュエーションで事故が発生しており、構内と比較して要因が分散している。この結果から、場所や運転操作に応じた個別の安全対策が必要であり、従来の一律的な安全指導では十分でないことが示された。
同分析は、2024年問題を受け、物流業界における安全運行の確保とドライバー負担の軽減が急務とされる中で実施されたものである。同社は今後も自社サービスを通じて、運送会社が自社の事故傾向を把握し、データに基づく効果的な安全対策を講じる支援を進めていくとしている。
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