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足利市の人口密集地でドローン3.5飛行、全国2例目

2025年11月28日 (金)

調査・データ産業用ドローンの開発を手がけるエアロネクスト(東京都渋谷区)は11月28日、ドローン配送事業の子会社、NEXT DELIVERY(ネクストデリバリー、山梨県小菅村)が、栃木県足利市と共同で大規模災害に備えた物資輸送ドローンの飛行ルート構築へ向け、レベル3.5の目視外飛行の検証フライトを同26日に実施したと発表した。飛行ルートには人口集中地区(DID)が含まれており、DIDを含むルートでのレベル3.5飛行は、和歌山市での飛行に次ぐ国内2例目となる。

▲物流専用ドローンAirTruckの機上カメラ(FPV)からのDID地区上空を飛行する映像(出所:エアロネクスト)

足利市では、2023年度にドローン物流の実証実験を行い、すでに2ルートを構築している。一定の効果がみられたことから、昨年度に災害時に孤立する恐れのある地域への物資輸送手段の一つとして、3ルートを新たに構築し、今年度も引き続き3ルートを新設した。今回構築する3ルートのうち、2ルートがDID上空を飛行する。NEXTDELIVERYは飛行ルート構築に向けて、今年度、同市から業務委託を受けた。

26日の実証実験では、北郷小学校‐名草ふるさと交流館間と北郷小学校‐三和公民館間、小俣公民館‐ふるさと学習資料館の3ルートでレベル3.5飛行が行われた。このうち、北郷小学校からのルートはDID上空を通る。

レベル3.5運行は、離島や山間部など無人地帯での目視外飛行(レベル3)の一つで、機上のカメラによる歩行者などの確認ができ、無人航空機の操縦ライセンスの保有や保険の加入などの条件を満たす場合に限り、補助者や看板の配置といった立入管理措置が緩和される。ドローンの運用コスト削減と業務の効率化が期待できる。

当日は、NEXT DELIVERYが山梨県小菅村から遠隔運し、現地での機体管理や荷物の積み下ろしなど地上での作業は、地元の燃料販売、両毛丸善が行った。

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