M&Aテックファームホールディングスは1日、同社グループで流通プラットフォーム事業を手がけるWeAgri(ウィアグリ、東京都新宿区)とシステム開発のテックファーム(同)が、通販向けプロモーションサービスを展開するディーエムエス(DMS、千代田区)と業務提携し、3社で国内製造業の海外進出をワンストップで支援する「海外向け販売促進サービス」を開始したと発表した。各社の専門領域を融合し、物流とEC(電子商取引)、プロモーション、デジタル技術を一体化することで、日本の魅力的な商品を世界に売り込むための新たな販売支援モデルの構築を目指す。
WeAgriは、シンガポール市場に特化した越境EC(電子商取引)「TFD」を運用しており、日本産食品や地域特産品の販路開拓とブランド浸透を支援している。新サービスでは、同社の経験やノウハウに、DMSの物流システムとテックファームの先端技術を組み合わせ、企業と世界の消費者を直接つなぐ新たな販路支援モデルの実現を図る。
サービスでは、3社の専門性を融合し、海外展開を進める際の複雑な業務プロセスをワンストップで対応できるようにした。これによって、国内での在庫管理からECプラットフォームの運営、現地での物流管理・販売促進までを一貫して支援する。加工食品、酒類、伝統工芸品など日本各地の商品を対象に、最初はシンガポールを起点に、製造企業の海外販路拡大を支援する。
また、3社の協業によって、WeAgriはDMSの多数の製造・通販企業との取引基盤を活用して、これまで接点のなかったメーカーに対しても海外進出の支援を展開できるようになる。さらに商品カテゴリーの拡大も見込んでいる。
顧客などからの問い合わせにも、3社が連携して対応し、たとえば、テックファームが開発したAI(人工知能)チャットボットが自動応答した後、DMSのコールセンターで実務的な問い合わせを処理することも可能になる。これによって、WeAgriとDMSの営業担当者は、企画提案や高度な相談に集中できる。
今後、3社は顧客データを活用した新たなCRMサービスの開発や、海外向けECプラットフォームの提供、AIを活用した多国対応のデジタルプロモーションサービスなどを展開し、ストック型ビジネスモデルの構築にも取り組む。さらにシンガポールで蓄積したデータとノウハウをもとに、周辺ASEAN諸国への事業展開も視野に入れている。
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