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帝人と旭化成の両子会社が経営統合

2025年12月2日 (火)

M&A帝人と旭化成は1日、繊維商社子会社の帝人フロンティア(大阪市北区)と旭化成アドバンス(東京都港区)を経営統合することで合意したと発表した。来年10月に帝人フロンティアが旭化成アドバンスを吸収する形で統合。統合後の新会社は両社共同出資の合弁会社となり、出資比率は帝人が80%、旭化成が20%となる。

帝人フロンティアは衣料繊維や産業資材などを扱う繊維商社で、欧米やアジアでも事業を展開している。日本と中国、タイに研究開発拠点を持ち、独自素材の開発、製造にも力を入れている。2025年3月期の売上高は2097億円だった。

一方、旭化成アドバンスは、旭化成グループの製品を中心に、繊維、化学品、建材など幅広い商品を取り扱う商社として、15年に設立された。今後、持続的に事業拡大を図るには、単独での成長を追求するのではなく、グローバルな調達力に強みを持つ商社機能と、高機能繊維の開発・製造を担うメーカー機能をあわせもつ帝人フロンティアのもとで運営することが最善の策だと判断したという。同期の売上高は698億円だった。

両社はいずれも100%子会社で、今後統合に向けた準備や手続きを進め、来年10月1日の統合を目指す。統合は帝人フロンティアを存続会社、旭化成アドバンスを消滅会社とする予定で、旭化成が保有する旭化成アドバンスの全株式2万1株に対し、帝人フロンティアの株式 500万500株を割り当てる。

統合後の新会社の名称や所在地、経営陣については未定だとしている。両社は「販売チャネルや取り扱い製品の拡充によるクロスセル機会の創出、バリューチェーン統合による調達コストの削減や安定供給体制の確立、商品開発スピードの向上を追求することで、国内外の市場における競争力を一層強化していく」としている。

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