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商社・卸向けGX入門講座が新設

2025年12月3日 (水)

産業・一般GX(グリーントランスフォーメーション)やITを中心とした人材育成事業を手がけるスキルアップNeXt(東京都千代田区)は3日、同社の研修プログラム「GX入門講座」のオプションカリキュラムとして、卸売業や商社業界に特化した脱炭素の入門講座を開始したと発表した。卸売業・商社業界に関連するCO2排出構造や削減システムなど、課題とチャンスの両面を構造的、具体的に学べる。

同社では、GXの基礎から学べ、GX検定ベーシックに対応した企業向けプログラム「GX入門講座」を提供しており、基本の内容を学んだ後は、16業界に分けられた業界別のカリキュラムも用意している。

同社によると、卸売業や商社業界は、調達・保管・輸送・販売を通じ、サプライチェーン全体のGX推進を左右する要となる存在となっている。たとえば、低炭素な商品の流通(マスバランス方式など)のほか、モーダルシフトや共同配送による効率的な物流網の構築は、CO2排出量削減などの国際的な要請に応える手段となる。さらに、水素や再エネ商材など新しい環境商材を扱う「流通のハブ」を担うことで、社会全体のGX需要を自社のビジネスチャンスに変えることもできる。

一方で、商社や卸売業界は特有の課題も抱えている。例えば、GHG排出量の95%が自社以外のサプライチェーン全体(スコープ3)で占められるという構造になっているため、自社の省エネ努力(スコープ1・2)だけでは限界があり、サプライチェーン全体の排出量の把握と削減が欠かせない。また、グローバルに事業を展開する企業が多く、国際的な人権・環境デューデリジェンスへの早期対応が、取引継続の必須条件として求められている。

こうしたことから、業界特有の課題と優先すべきアプローチを学ぶことが脱炭素推進の第一歩となるとして、新たなプログラムを開発した。

新たな講座は「GX入門講座」の基本カリキュラムに、オプションカリキュラムとして追加され、商社・卸売業界特有の課題構造から、対応すべき法制度、求められる削減手法、新たなビジネスチャンスまでを網羅的に学習できる。卸売業・商社業界関係者向けだが、主要顧客のGX動向を把握したい事業者にも有用な内容となっている。

価格は1人につき5500円(税込み)、eラーニング方式となっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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