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サービス・商品セキド（東京都港区）は4日、新型大型物流ドローン「DJI FLYCART 100（フライカート100）」の販売を開始したと発表した。最大積載量は80キロ、航続距離は最大12キロで、山岳地や離島、災害現場など多様な輸送ニーズに対応する。
▲「DJI FLYCART 100」（出所：セキド）
本機は同軸ツインローター構造と62インチカーボンブレードを採用し、飛行安定性と推進力を高めている。バッテリーはシングル・デュアルで切り替え可能で、最大積載または最大航続距離を優先した運用を選択できる。保護等級はIP55で、雨や粉塵が多い環境下でも使用可能。最大飛行高度は6000メートル、耐風性能は12メートル毎秒と高い性能を誇る。
フラッグシップウインチシステムにも対応し、電動フックによる安全な荷下ろし、自動横揺れ抑制、リアルタイム計量機能、緊急時のロープ開放などの機能を搭載。安全システムにはLiDAR（ライダー）、ミリ波レーダー、5眼ビジョンカメラを備え、夜間や複雑な地形でも高精度な飛行を実現する。
導入分野としては、建設現場や山岳地での資材搬送、インフラ点検用部材の輸送、離島・半島への定期配送、災害時の緊急物資投下などを想定している。セキドは導入促進に向け、12日に埼玉県春日部市で飛行実演会を予定している。
国内物流業界では、人手不足や過疎地域への配送課題が深刻化しており、ドローンを活用した高効率輸送手段の整備が求められている。FLYCART 100は、従来型物流ドローンの積載・距離の限界を超えたヘビーリフト分野の需要に応え、空輸手段の拡充と物流効率の向上に寄与するものとみられる。
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