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M&ANIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は5日、連結子会社のNX不動産（東京都千代田区）の全株式を日本テーマパーク開発（NTD、同）へ譲渡すると発表した。2026年11月1日の株式移転完了をもって、NX不動産はNXHDの連結範囲から外れる。NXグループは物流中核への資源集中を進める。
NXHDは経営計画「Dynamic Growth 2.0」で、成長事業への投資シフトとノンコア事業の整理を掲げてきた。NX不動産はかつてグループの建物管理・不動産事業を担っていたが、23年4月の再編により伊豆韮山での別荘地管理と太陽光発電事業のみを残す体制へ移行。別荘地管理ではライフライン運営を含むインフラ維持が必要となり、収益性の改善や設備更新投資が課題となっていた。
譲渡先のNTDは、那須エリアで5000区画の別荘地管理を手がけるほか、26年から伊豆地域のリゾート運営にも参画するなど、別荘地・観光開発に強みを持つ。旧伊豆富士見ランド跡地の活用構想も含め、今回の事業承継により一体的な運営体制の構築を目指す。
NXHDは、別荘地オーナー向けサービスの維持・向上や地域開発との連動性、事業シナジーなどを総合的に評価した結果、NTDを「最適オーナー」と判断。譲渡前には、今後必要となる上下水道設備更新などに備えてNXHDがNX不動産への増資を実施する。
株式譲渡価額は非公開だが、公正に算定されており、業績への影響はすでに通期予想に織り込み済みとしている。
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