拠点・施設ダイキン工業は10日、米ミネソタ州にある子会社に、データセンター向け大型空調の開発試験などを行う最先端の研究施設を整備すると発表した。投資額は1億6300万ドル(250億円)で、2027年の完成を目指す。
研究施設を整備するのは、100%子会社のダイキンアプライドアメリカズ(DAA)の本社敷地内で、設備の広さは6600平方メートル。巨大化するデータセンターの過酷な運用条件を再現できるようにし、データセンター冷却分野の製品開発を強化する。また4つの試験室では、新たな市場トレンドと顧客ニーズに対応する次世代の二次側機器技術の開発にも取り組む。
DAAでは、すでに9つの試験室で段階的な試運転が始まっており、新たな研究施設の整備で、製品開発体制を強化する。

(出所:ダイキン工業)
ダイキンではデータセンター市場への参入を図るため、DAAを通じて積極的にM&Aを行っている。23年に、空調システムメーカーのアライアンス・エアープロダクツ(米国)など2社を300億円で買収し、ことし8月には高密度サーバーラック向け冷却技術を持つダイナミック・データセンター・ソリューションズ(DDCS、同)、11月にはAIデータセンター向け負圧式液体冷却システムを手がけるチルダインを傘下にした。
DAAでは「データセンターには包括的な冷却システムが必要で、今回の投資はデジタル社会を支える重要インフラを将来にわたって支える技術開発を加速させるものだ」などとコメントしている。
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