トムラソーティング、食品事業を分社化

フードトムラソーティング（東京都港区）は12日、食品事業部門を分社化し、新会社「トムラフードジャパン」（さいたま市南区）を10月1日付で設立したと発表した。

新会社は、食品選別ソリューションを手がけるTOMRA Food事業を担い、国内の食品関連顧客への対応を強化する。埼玉県さいたま市に本社を置き、顧客が選別機の試験を行えるテストセンターを併設する。これにより、食品の安全性や歩留まりの向上、食品ロス削減などの課題に対して、迅速かつ柔軟な提案とアフターサービスを提供できる体制を構築した。

TOMRA Foodは、光学式選別機を用いた生鮮・加工食品の選別を行っており、これまでに世界で1万5500台以上の導入実績を持つ。菓子、果物、ナッツ、野菜、穀物など多様な食品分野に対応し、グレーディング、皮むき、異物除去などの工程を自動化・最適化することで、生産性と収益性の向上に寄与してきた。

今回の分社化は、同社が掲げる「顧客中心のアプローチ」に基づく戦略の一環で、グローバルの知見と国内ニーズを融合し、より高精度かつ持続可能な食品生産への寄与を目指す。

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