
▲実証で使用する多機能搬送ロボット(出所:FUJI)
荷主FUJI(愛知県知立市)は15日、カインズ(埼玉県本庄市)の次世代型店舗「カインズ吉川美南店」で、多機能搬送ロボットの実証運用を開始したと発表した。
このロボットは、かご台車搬送・販促支援・清掃の3機能を1台でこなす自社開発のAMR(自律走行搬送ロボット)で、最大500キロの荷物を積載可能。時間帯に応じてユニットを付け替えることで、深夜は無人での商品搬送、開店前は清掃、日中は販促支援を行う。余剰時間を最小限に抑えた運用により、高い稼働率を実現できるのが特長だ。
実証運用は11日から開始され、24時間稼働による店舗運営業務の負担軽減や、スタッフとの協働性、顧客動線との共存、費用対効果の検証が主な評価ポイントとなっている。多機能ロボットは、省スペースでの導入が可能であり、複数台のロボットを導入する余裕がない小売現場での実用性が期待される。
近年、小売業界では深刻な人手不足や業務の多様化が進んでおり、ロボティクス導入によるオペレーションの効率化が喫緊の課題となっている。FUJIは今回の実証で得たデータと知見を基に、他業態・店舗への応用展開を図る方針で、将来的には小売業界全体の業務効率化と省人化への寄与を目指すとしている。
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