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JR貨物、「グループレポート2025」を公表

2025年12月16日 (火)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は16日、同社の経営ビジョンや事業内容、経営体制などを広くステークホルダー向けに紹介する「JR貨物グループレポート2025」を発行したと発表した。

▲「JR貨物グループレポート2025」(出所:JR貨物)

JR貨物は現在、2030年を目標とする「長期ビジョン2030」の実現に向け、26年度を目標とする「中期計画2026」に基づいた施策に取り組んでいる。長期目標では、鉄道ネットワークの強靭化を進め、確固たる事業基盤の構築を図るとともに、オフィスビルや商業施設など多角的な不動産開発を進め、鉄道を基軸とした総合物流企業グループとして物流生産性の向上に寄与するとしている。これによって、完全民営化の実現を目指す。

こうした方針に基づき、中期計画では、安全基盤の強化・安定輸送の追求による貨物鉄道輸送への信頼の回復▽既存アセットを最大限活用した輸送量の回復(鉄道事業黒字化)▽不動産事業の更なる拡大と新規事業の展開▽経営基盤の強化▽貨物鉄道輸送の更なる役割発揮に向けた体制強化──の5つの基本方針を掲げている。

また、国が主導して立ち上げた「今後の鉄道物流のあり方に関する検討会」の中間とりまとめを受け、独自に目標を設定し、競争力の強化などに取り組んでいる。

25年度の目標として、積載率について 全日平均76.5%を掲げたのに対し、24年度の実績は73.4%だった。今年度は31フィートコンテナや低温コンテナの輸送拡大やデータ分析を踏まえた戦略的な営業活動で目標達成を目指している。

しかし、低温コンテナ輸送は20年度比11.2%増の目標を掲げたのに対し、24年度は同1.1%増、31フィートコンテナも17.4%増の目標に対し、7.2%増にとどまっている。こうしたことから、国の補助金や支援策を積極的に活用するとともに、3PL事業者や荷主などとの連携や、冷凍食品や医薬品分野での新規開拓を図るとしている。

このほか、犬飼新社長とモデルの市川紗椰さんによる鉄道貨物事業の現状や将来の姿をテーマにした対談も掲載されている。レポートは全59ページ、同社のホームページから閲覧ができる。

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