
(出所:東海クラリオン)
調査・データ東海クラリオン(名古屋市中区)は18日、自社開発の後付け型自動運転システム「YADOCAR-iドライブ」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の高精度測位技術「MADOCA-PPP」の実証試験に活用されたと発表した。実証はJAXA筑波宇宙センター構内で実施され、その様子を収めた動画がJAXA公式YouTubeチャンネルで公開されている。
YADOCAR-iドライブは、低速電動車両などに後付けで自動運転機能を追加できるシステムで、地域のラストワンマイル輸送や観光交通などへの導入を想定して開発された。JAXAと東海クラリオンは2023年6月よりこのシステムに関する共創を開始し、今回の実証はその成果の一環である。
MADOCA-PPPは、準天頂衛星「みちびき」のL6信号などを用いてGNSSの誤差を補正し、センチメートル級の精度で測位する技術。今回の検証では、測位補正ソフトウエア「MALIB」との組み合わせにより、初期収束時間の短縮(従来約20分から1分以内)なども試みられた。加えて、視界制限のある環境でも精度を確保できる地上配信技術の併用や、衛星信号の多重化による精度向上も図られている。
同システムは、都市部や山間部など多様な利用環境に対応し、実用性の高い測位基盤としての役割を担う。今後はJAXAが推進する「J-SPARC」プログラムの枠組みで事業化を目指し、より現場に即した高精度測位の実装を推進していく方針だ。
今回の取り組みは、自動運転分野における精密測位技術の実用性向上に寄与するものであり、今後の地域交通の安全性・再現性向上に向けた重要な一歩となる。
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