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DHLとCMA CGM、海上輸送でバイオ燃料共同活用

2025年12月24日 (水)

国際DHLグローバルフォワーディング(ドイツ)とCMA CGM(フランス)は22日、海上コンテナ輸送の脱炭素化を進めるため、第2世代バイオ燃料を共同で利用する取り組みを開始したと発表した。両社は使用済み食用油由来のUCOMEバイオ燃料8990トンを調達し、DHLの低炭素輸送サービス「GoGreen Plus」を通じて輸送される貨物に適用する。これにより、海上輸送の「ウェル・トゥ・ウェイク」ベースで2万5000トンのCO2相当の排出量削減を見込む。

(出所:CMA CGM)

取り組みの特徴は、DHLのブック・アンド・クレーム方式と、CMA CGMの低炭素輸送メニュー「ACT+」を組み合わせた点にある。CMA CGMが自社船隊で実際にバイオ燃料を供給・使用し、その環境価値をDHLが顧客に割り当てる仕組みだ。これにより、荷主は自社貨物が物理的にバイオ燃料使用船で輸送されなくても、サプライチェーン全体の炭素強度を引き下げることができる。

DHLのGoGreen Plusでは、従来燃料比で最大80%の温室効果ガス(GHG)削減が可能とされ、国際輸送におけるスコープ3排出量の低減手段として位置付けられている。一方、CMA CGMはACT+を通じ、10-83%の排出削減オプションを提供しており、LNG(液化天然ガス)船や代替燃料対応船への投資も進めてきた。2008年比で輸送活動の炭素強度を57%削減したとしている。

両社はいずれも2050年までのネットゼロ達成を掲げており、今回の協業はその中間的な実装事例といえる。

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