話題三菱化学は17日、石油化学製品の価格を27日から引き上げる方針を打ち出し、取引先との交渉を開始すると発表した。
原油価格上昇の影響で国産ナフサ基準価格が騰勢を強め、2014年1-3月期には1キロリットル当たり7万2000円を超える見込みとなっている。また、 用役・副原料などのコスト上昇も避けられない情勢で、ビスフェノールAの主原料となっているベンゼン価格も、1月のアジア契約価格(ACP)はトン当たり 1353ドルまで上昇。
同社は「今後の安定供給のため、原燃料価格の上昇に伴う大幅なコストアップを製品価格に反映させる」として、価格改定方針を打ち出し、交渉を開始することにしたもの。
■価格改定の対象と値上げ幅
値上げ幅15円/キロ以上:アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メチル、オキソアルコール、ブチルアルデヒド(2エチ ルヘキサノール、ノルマルブチルアルコール、イソブチルアルコール、イソノニルアルコール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド)
31円以上:ビスフェノールA
23円以上:アセトン
26円以上:メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)
5円/リットル以上:エタノール