ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

韓国経由でロシアへ輸出、試食会も開催

センコン物流、仙台いちごのロシア輸出を支援

2014年1月30日 (木)

フードセンコン物流、仙台いちごのロシア輸出を支援 センコン物流は、宮城県の「2013年度ロシアビジネス支援事業中小企業者等支援業務」を受託したことに伴い、全国農業協同組合連合会宮城県本部と宮城県JAみやぎ亘理産仙台いちごのロシアビジネスを支援する。

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県特産・仙台いちごの生産地、亘理山元地区で近代的施設を備えた新たないちご団地が今年度から本格的に生産を開始。

県が開発した品種「もういっこ」の栽培も復興したことから、仙台いちごの生産が大幅に回復する機会を捉え、これまでの販売チャネルを海外に広げることでブランド化と生産の拡大を図る。

センコン物流は、ロシア向けに「もういっこ」を仙台空港から韓国・仁川空港経由で初輸出し、同社のロシアビジネスのノウハウを活用して2月と3月にウラジオストクのスーパーマーケットで試食販売会を実施する。

試食を通じて認知度の向上を進めながら、県青果物輸出の品目拡大に向けた調査も行う。

センコン物流では、05年にロシア現地法人を設立し、ウラジオストク市にある倉庫、アンテナショップを活用して日本企業の商品の委託販売事業を行っている。

10年にはロシア極東部に本拠を置くブラゼルグループ傘下の物流会社「VLロジスティクス社」と資本・業務提携を行い、同グループ傘下の輸入専門会社「オールジャパン」と、スーパーマーケットを展開する「VLマーケット」を相手として、食料品を輸出している。

11年には鳥取県のロシアビジネスサポートシステム設置運営業務を受託し、ウラジオストク、境港の両市でビジネスサポートセンターを設置・運営しており、両センターとの連携によって鳥取県内企業の海外展開支援も手掛ける。

同社はこれらの業務受託を通じてスイカや梨など鳥取県産の農産物のロシア輸出にも携わり、秋田県産のリンゴ「サンふじ」輸出実績もある。2月下旬から再出荷するという。