【四半期決算】商船三井3Q、コンテナ船が大幅改善

産業・一般【平成23年3月期第3四半期連結業績】
社名：商船三井
売上高：11804.7億円（19.8％増）
営業利益：1083.1億円（前期は23.9億円の利益）
経常利益：1056.3億円（前期は37.6億円の利益）
四半期純利益：560.8億円（前期は22.1億円の利益）

不定期専用船事業は、ドライバルク船部門で鉄鋼原料船、電力炭船、木材チップ船などの中長期契約による安定利益があったものの、主にケープサイズでの市況悪化により減益となった。

油送船・LNG船部門は、原油船（VLCC）が冬季の需要増などを背景に11月前半に急上昇したが、その後、反動減などから伸び悩んだ。石油製品船も一時上昇したが、上昇基調を維持できず、低位に推移。LPG船は中東からの輸出増をうけて改善したが、油送船が赤字、LNG船は前年同期並みとなった。自動車船部門は、世界経済の緩やかな回復を背景とした荷動きの復調をうけて、堅調に推移した。

コンテナ船事業は、運賃市況が季節要因による需要減少を受けて緩んだものの、世界景気の緩やかな回復を追い風に大幅に改善した。また、本船の減速運航による燃料費削減などの対策により、コスト競争力の向上を図るとともに、採算を重視した貨物構成の改善に取り組み、大幅な増益となった。フェリー・内航事業は、先行きに不透明感があるものの、貨物・旅客ともに回復が見られ、黒字転換を果たした。