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【四半期決算】日立物流3Q、新規3PL案件が堅調

2011年2月3日 (木)

ロジスティクス【平成23年3月期第3四半期連結業績】
社名:日立物流
売上高:2731.3億円(11.9%増)
営業利益:125.6億円(45.7%増)
経常利益:125.3億円(46.2%増)
四半期純利益:61.6億円(62.8%増)

 

国内物流事業では、小売、生活関連分野などを中心とした3PL案件を立上げるなど、新規案件の受託が堅調に推移。3PL事業の拡大の取り組みとして、同一業界の複数の顧客を対象に効率的な運営が可能な共同保管・共同配送を実施する「業界プラットフォーム事業」の推進に注力した。

 

この結果、1月にはインキなどの化学業界大手DICの物流子会社「DICロジテック」の株式を譲り受け、新会社日立物流ファインネクストとして新体制で業務を開始し、2月にはDCMホールディングスの連結子会社でホームセンター事業を展開しているホーマックの物流子会社「ダイレックス」の株式を譲り受け、新体制をスタートさせた。

 

また、2010年9、11月、ことし1月にはそれぞれ大阪府、神奈川県、栃木県に物流施設を新規に開設するなど、事業拠点の整備にも取り組んだ。

 

国際物流事業では、調達から販売まで国内外一貫受託するグローバルシステム物流事業を加速させるとともに、海外各地域での現場力の強化を目的としたM&Aの実施など、北米・欧州・中国・アジアでの事業基盤の強化を図り、顧客のグローバル戦略に呼応した最適で高品質な物流システムの確立に努めた。

 

期中には生活関連顧客向けに新規案件をインドネシアや中国で立上げるなど、グローバル案件の受託が増加した。北米では、09年に連結化したJPH社との連携を深め、共同営業による受注活動に積極的に取り組むなど、業績の伸張に努めた。

 

欧州ではチェコのESA社の輸送網を活用して業容の拡大に取り組み、中国では、09年に設立した中西部(内陸部)の河南省の合弁会社と連携強化を図り、小売関連顧客の新規案件を立上げるとともに、10年12月に合弁会社の大航国際貨運有限公司への出資比率を引き上げて連結会社とした。

 

インドでは、10年4月にフォワーディング会社「FLYJAC社」を傘下に収めた。今後は、FLYJAC社のフォワーディングネットワークと同社グループの3PL運営力を融合させることで、シナジー効果を発揮するとともに、今後期待される日系企業の物流需要の増大に対応し、インドでの事業拡大につなげていく。