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TDB調べ、負債合計2億6000万円

日之出水産・日之出水産運輸が破産手続き開始

2014年3月6日 (木)

M&A帝国データバンク(TDB)によると、日之出水産(鹿児島県枕崎市)と関係会社の日之出水産運輸(同)は2月10日に鹿児島地裁知覧支部から破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は上川清弁護士(鹿児島市)。

同社は、1960年創業、67年9月に法人改組した生鮮魚介卸業者。枕崎市漁協の仲買業者で、枕崎市漁協で水揚げされる鮮魚を県外の魚市場に販売していた。枕崎市漁協の免許取得後は積極的な事業展開を行いながら、県外の魚市場を主体に実績を築き、現地での知名度は高く、10年8月期には売上高4億円を計上していた。

しかし、枕崎市漁協の青物水揚げ量の減少に伴い業績が落ち込み、13年秋口頃から取引先への支払遅延が表面化、手元資金の範囲内での取引が続く中、同年8月期の売上高は1億5700万円にとどまり、その後再建の道を模索したものの、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。

日之出水産運輸は、日之出水産の運送部門としての位置付けで鮮魚の運送を手掛ける特定貨物自動車運送業者。日之出水産に連鎖する形となった。

負債は、日之出水産が1億3000万円、日之出水産運輸が1億3000万円、2社合計で2億6000万円。