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M&Aニッスイは16日、連結子会社であるサルモネス・アンタルティカ（SA、チリ）を通じ、同国のペスケラ・ヤドラン（PY）の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。あわせて、PY傘下のクルティボス・ヤドランなど計6社も同社グループに加わる見込みで、PYは資本金が1億608万ドルと大きいため、特定子会社に該当する見込みとしている。
PYは1966年設立で、アトランティックサーモンに特化した養殖から加工・販売までを手がける垂直統合型企業。今回の株式取得により、ニッスイグループはサーモンの養殖・加工能力を拡大し、特に米国を中心とした海外販売ネットワークの強化を図る。取得株式数は25億2455万8988株で、取得価額は1億3300万ドル。株式取得は2026年1月上旬にクロージング予定。
ニッスイは30年までに水産・食品事業のバランス型ポートフォリオ構築を掲げており、収益性の高い養殖事業を中核事業と位置づけている。今回の買収は、事業の効率化とグローバルシナジーの創出によるバリューチェーン強靭化に寄与するとしている。
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