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東海から東北まで8営業所で導入

SBSフレイトサービス、IT点呼導入拠点を拡大

2014年3月12日 (水)

ロジスティクスSBSフレイト、IT点呼導入拠点を拡大SBSホールディングスは12日、同社グループで広域物流を手掛けるSBSフレイトサービス(東京都江東区)がIT点呼の導入を拡大し、新たに東北や関東の6営業所で今月から運用を開始する、と発表した。

同社は昨年6月、静岡地区でIT点呼を初めて導入。静岡営業所が沼津、下田営業所の深夜や早朝の閑散時間帯の点呼を行う体制を整え、成果を確認したとして東北と関東の6営業所に導入を拡大するもの。

東北地区は全営業所に設備を新規導入し、八戸営業所を基地局として青森、盛岡、宮古、仙台の4営業所のIT点呼を開始。一方、関東地区は静岡営業所を基地局とした沼津、下田の現行体制に、羽生、埼玉(戸田)を新たに加えた4営業所が行う。

IT点呼は、輸送安全規則が2011年3月31日付で一部改正された際、全日本トラック協会が認定・交付する「安全性優良事業所」(Gマーク)の評価を受けた事業所に認められた点呼の仕組みで、輸送の安全を確保した上で管轄運輸支局へ届出を行うことにより、ウェブカメラと全自動アルコール検知機を使用して点呼を実施できる。

導入メリットとしては、小規模な営業所の深夜や早朝時間帯の運行管理者の負担を軽減するほか、点呼記録のシステム化などによって点呼の充実を図ることができ、Gマーク取得が必須条件となっていることと併せて運行管理体制の強化や安全教育の徹底につなげやすくなる効果もある。

今回の導入により、同社のIT点呼対象ドライバーは8営業所で70人に達するが、同社では「まだ、運行管理者の負担が大きい営業所が3か所残っており、今後、それらの拠点でGマーク認定を進めることでIT点呼を導入し、安全輸送体制のの充実に取り組んでいく」と意欲を示している。

SBSフレイトサービスの拠点でGマーク認定を取得しているのは、青森営業所、八戸営業所、盛岡営業所、宮古営業所、仙台支店、埼玉営業所、羽生営業所、静岡営業所、下田営業所、沼津営業所の10事業所。同社はこうした客観的な認定を業務に活用し、東北から関西までの広域トラック輸送を中心に海上コンテナ輸送(ドレージ輸送)、物流センター運営などを展開。低温物流への対応にも取り組んでおり、食品メーカーから電子・精密機器メーカーまで幅広い荷主企業に物流サービスを提供する。