調査・データ物流DXプラットフォーム「LIFTI」を運営するUnivearth(大阪市北区)は6日、中継輸送を導入した荷主企業の65.8%が「課題や改善点がある」と感じているとの調査結果を公表した。同社は「中継輸送が単にトラックとドライバーを途中で交換すれば済むという単純な話ではないことを物語っている」として、オペレーションの改善が必要だと指摘している。
同社は7月1日から20日まで、荷主企業の物流業務従事者200人を対象に、インターネットを通じてアンケートを実施した。
調査結果によると、長距離輸送での「中継輸送」の実施状況を尋ねたところ、「すでに導入しており、効果を実感している」が13.0%、「導入済みだが、課題や改善点がある」が25.0%で、計38.0%の企業が既に導入していることが分かった。
一方、「関心はない」は21%、「関心はあるが、具体的なアクションは起こしていない」は18%で、導入に消極的な企業も39%あった。「導入を検討している」「情報収集をしている」と答えた企業は合わせて23%だった。
しかし、導入済み企業76社に「中継輸送に課題や改善点があるか」と尋ねたところ、「ある」との回答が38%となり、「効果を実感した」の2倍となった。
この結果について同社は「多くの企業がドライバーの負担軽減と輸送の持続可能性を両立する中継輸送に強い期待を寄せている一方で、実行段階で深刻な課題に直面している」と分析。「適切な中継地点の選定や信頼できるパートナー企業の探索、異なる事業者間での荷物情報・到着時間の正確な連携、責任所在の明確化を、電話やメールなどのアナログな手段で管理・調整しようとすることに、構造的な限界が来ている」とし、ITなどの導入の必要性を訴えている。
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