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大型家電から中小型家電へと波及、ジーエフケーマーケティング調べ

家電量販店の販売勢い増す、駆け込み需要加速

2014年3月17日 (月)

調査・データジーエフケーマーケティングサービスジャパン(東京都中野区)は14日、家電量販店で販売された主要家電製品の販売動向を発表した。1、2月のエアコン、冷蔵庫、洗濯機の販売台数は過去5年の同月と比べて最多となり、平均単価が上昇、販売金額の伸び率は台数を大きく上回った。3月に入り、駆け込み需要は小型家電にも波及している。

4月の消費増税を目前に、大型家電を中心に需要の増加が顕著となっている。2月の主要家電製品の販売数量前年比をみると、デジタル家電では、テレビが前年並み、パソコンが4%増と、長く続いたマイナス成長から鮮明な回復傾向にある。

また、生活家電はエアコンが57%増、冷蔵庫が32%増、洗濯機が19%増と大幅な伸長となった。これら大型生活家電は配送、設置を伴うこともあり、13年末から需要の盛り上がりがみられた。1月、2月のエアコン、冷蔵庫、洗濯機の販売台数は過去5年間の同月と比べて最も多かった。

ジーエフケーマーケティングサービスジャパンでは、主要家電の平均価格は軒並み上昇傾向にあることについて「円安に伴う値上げの影響もあるが、高価格商品の販売増が目立つ」と指摘。2月の平均価格の上昇率(対前年同月)は、テレビ26%、パソコン21%、エアコン15%、冷蔵庫36%、洗濯機22%となっており、この結果、販売金額の伸びはいずれも販売台数を大きく上回り、2月のエアコン、冷蔵庫は金額ベースで前年比80%増を記録した。

また、3月に入って販売はさらに勢いを増しており、高価格商品や大型生活家電を中心にみられた駆け込み需要は、小型家電、嗜好品、消耗品まで幅広く波及。3月3日週(3月3-9日)の販売台数は、多くのカテゴリで前年同週と比べ2桁の伸長となった。冷蔵庫に至っては、既に前年の販売ピーク週(7月8-14日)を上回る販売台数を記録。例年、新生活需要は2月下旬から4月上旬に高まるが、ことしは3月末までに集約される見通しで、3月の販売がどこまで伸長するか注目されるとしている。