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韓国・釜山港、ヤードトラクターをLNG車に転換

2014年8月20日 (水)

国際韓国・釜山港、ヤードトラクターをLNG車に転換韓国・釜山港湾公社はこのほど、釜山港で稼働しているヤードトラクターの動力源をディーゼルから液化天然ガス(LNG)に転換する試験的な取り組みを進めていると発表した。

動力源をLNGに転換する取り組みは、2013年末から釜山新港湾で試験的に進めているもので、12日には公社の新港事業所で成果発表会を開催。韓国の各港湾公社、ターミナル運営会社の担当者らが参加した。

釜山港では、2005年からこれまでの間に荷役作業を行われるターミナル蔵置場のクレーン100台の動力源をディーゼルから電気方式に転換。年間の運営コストを100億ウォン、温室効果ガスを3万トン削減しているが、釜山港では678台を使用し、年間燃料費は216億ウォン(21億4000万円)に上っている。

同公社では、動力源をLNGに転換することで期待できる効果として、燃料費がディーゼルと比べて37.9%削減でき、釜山港は年間82億ウォン(8億2000万円)の経費節約につながること、二酸化炭素の排出を42%削減できること、ヤードトラクターの耐用年数を延長できること、騒音と振動が減り、運転者の作業改善と軽油使用による土壌汚染を防ぐことができること——を挙げている。

同公社の林基沢(イム・ギテク)社長は「3月にヤードトラクターを港で使用できるよう港湾法が改正され、都市ガス使用法の施行規則もこれに合わせて改正されることを受けて、LNGヤードトラクターを釜山港に導入し、釜山港を世界的なエコ低炭素港に育成したい」と話している。