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日本郵便、仏ラ・ポスト傘下のジオポストと提携

2014年10月3日 (金)

ロジスティクス日本郵便は3日、仏ラ・ポストの物流子会社ジオポスト(フランス・パリ)、香港物流企業のレントンと9月26日に資本・業務提携を行うことで合意したと発表した。

日本郵便は、ジオポストが出資提携しているレントングループの第三者割当増資を引受け、レントングループ株式の14.9%を取得。これにより、日本郵便・ジオポスト・レントングループの3社による資本・業務提携を行う。日本郵政グループで海外企業へ出資するのは初めて。

ジオポストは小包・エクスプレス事業でフランス1位、欧州2位のシェアを持つ国際物流企業で、またレントングループはキャセイパシフィック航空などの航空輸送ネットワークを活用し、グローバルな輸送・配送サービスを提供する。

この提携により、レントングループのグローバルな航空輸送ネットワーク・ジオポストの海外小包配達ネットワーク・日本郵便の日本全国にまたがるネットワークを結びつける。

日本郵便は、新たな成長戦略の一つとして、成長市場である国際Eコマース向けに、高品質な国際宅配便サービスを今秋から実施する。また、レントングループ、関連企業との関係強化、人事交流などにより、海外事業のノウハウを習得することで、国際物流事業の発展を図る。

これまでの国際郵便や国際スピード郵便(EMS)サービスで提供できなかった関税元払いなどの付加価値サービスなどの機能を備え、安定した品質と低廉な価格で、簡単・確実に小口荷物をドア・ツー・ドアで届けることのできる海外向け国際宅配便サービスを近く開始する。

同社は「従来の国際郵便サービスを補完し、顧客のニーズに沿ったハイグレードなサービスを提供することで、新たな市場の開拓を図る」としている。