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国交省、条件付きで貨客混載認める通達

京丹後市でEV乗合タクシー活用の貨客混載スタート

2015年9月29日 (火)

行政・団体京丹後市でEV乗合タクシー活用の貨客混載スター近畿運輸局は29日、京都府京丹後市で10月1日から電気自動車(EV)を活用した少量の貨物と買い物代行を行う新たな「乗合デマンド型」の輸送サービスが開始されると発表した。丹後海陸交通が提供する。

国土交通省では、京丹後市の要望を受け通達を出してEV、充電施設の導入を支援した。こうした通達に基づく取り組みは全国で初めてで、9月30日に出発式を行う。

国交省が出した通達は「少量の貨物の運送」について、運行車両への乗車を希望する旅客と乗車中の旅客に対し、「貨物の大きさや数量で乗車スペースが損なわれない範囲までの物量」で、「トラック事業の妨げとならないもの」を対象に、「貨客混載」を認めるもの。

路線不定期運行、区域運行の営業区域内で、旅客の乗車中にとどまらず、運行予約のない場合でも、配車予定時刻に遅れるなどの旅客利便が阻害されない範囲で認めている。

また、乗合タクシー事業による買い物支援業務についても、「路線バス事業者、タクシー事業者が存在しない交通空白地域内」で、タクシーが行う救援事業と同程度の水準・範囲であれば条件付きで「買い物支援などの役務提供は問題ない」との判断を示した。

10月1日から、こうした通達に基づいて開始されるのは、EV乗合タクシーによる「人の輸送サービス」と「モノ+サービスの新たな輸送サービス」で、ヒトの輸送サービスは年中無休・予約制とし、域内(網野町と久美浜町)1人1回500円で利用できる。網野町・久美浜町を越えて降車する場合には、区域外運賃として旧町ごとに250円が必要になる。

モノ+サービスの新たな輸送サービスも年中無休・予約制で提供し、運賃は15分ごとに400円。買い物代行、見守り代行、図書館代行、病院予約代行、小荷物輸送サービス――の5つのメニューから選んで利用する。小荷物輸送サービスは、運転手が忘れ物・農作物・衣類などの小荷物や少量貨物の輸送を代行する。