拠点・施設大和ハウス工業系の大和ハウス・レジデンシャル投資法人と大和ハウスリート投資法人は15日、合併すると発表した。
合併は、大和ハウス・レジデンシャル投資法人が大和ハウスリート投資法人を吸収合併する形で9月1日に実施する。また、両投資法人の資産運用会社も合併して一本化する。
これにより、大和ハウスグループの開発物件を中心に取得を進め、資産規模8000億円を目指す。
大和ハウスリート投資法人は、物流系リート5銘柄のなかで日本プロロジスリート、GLP、日本ロジスティクスファンドに次ぐ4番目の保有資産規模で、これまでの取得資産の総額は2063億円。リート全体では27位の規模となる。
存続法人となる大和ハウス・レジデンシャルは住宅系リート9銘柄のなかで3位の2563億円、リート全体では2563億円となっている。
両投資法人が合併することで、保有資産規模は5068億円となり、リート全体で7位につけることとなる。物流に特化するスタイルからは脱却することとなるが、資産規模で物流系トップの日本プロロジスリート(4471億円)を上回る。
物流施設に限定した保有資産規模は1941億800万円で、合併後のポートフォリオに占める割合は38.3%となり、居住施設の51%に次いで中核資産の地位を占める。
新投資法人は、今回の合併発表に合わせて、物流施設2施設を含む6物件を172億1000万円で取得すると発表。物流施設は北九州市の「Dプロジェクトひびき灘」を20億8000万円で、岩手県滝沢市の「Dプロジェクト盛岡II」を12億8000万円で、それぞれ取得する。両施設ともに既存物件。
■取得物件の概要
物件名 | Dプロジェクトひびき灘 | Dプロジェクト盛岡II |
---|---|---|
取得予定価格 | 2080百万円 | 1280百万円 |
所在地 | 福岡県北九州市 | 岩手県滝沢市 |
アクセス | 新若戸道路「北浜出入口」から8.5キロ | 東北自動車道「盛岡IC」から6キロ |
竣工年月 | 2008年9月 | 2015年10月 |
稼働率 | 100% | 100% |
土地面積 | 3万9659平方メートル | 1万4355平方メートル |
延床面積 | 1万9967.9平方メートル | 4289.89平方メートル |