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ハローズ、店舗と物流拠点に需要予測型自動発注導入

2016年5月24日 (火)

荷主食品スーパーマーケットを展開するハローズ(広島県福山市)は、需要予測型自動発注システムを導入し、70か所の全店舗と物流センターで稼働に入った。

2015年7月から段階的に導入を開始し、16年4月末に70か所の全店舗、物流センターへ展開した。

24時間営業の食品スーパーを展開するハローズは、「瀬戸内商勢圏180店舗3000億円構想」を長期ビジョンに掲げ、24時間営業の600坪型NSC(近隣購買型ショッピングセンター)という業態で広島・岡山・香川・愛媛・徳島・兵庫に店舗を展開。

サプライチェーン全体のムダを削減するため、店舗から自社物流センター、ベンダー・メーカーまでの情報を一元管理するシステムが必要だと考え、SCM全体をカバーする改革・改善を検討していた。

こうした同社のニーズに対し、情報技術開発(東京都新宿区)はリンクが開発した需要予測型自動発注ソリューション「SINOPS」シリーズを提案。ハローズは食品スーパーのシステム導入経験が豊富で、自動発注システムに習熟している経験を評価し、情報技術開発にシステム全体の構築支援を発注した。

新システムでは、店舗向け自動発注に「SINOPS-R」、物流センター向け自動発注、SCM最適化に「SINOPS-W」を採用。SINOPS-Rは、店舗の売場のボリューム感を損なうことなく、過剰在庫の削減、欠品の削減、発注・陳列作業の人時削減――を進める点で優れ、棚割りシステムとの親和性が高いという特徴を持つ。

ハローズ早島物流センター(HLC)の常温センター、低温センターにはSINOPS-Wを導入し、自社在庫商品、預かり在庫商品の需要予測をベースに在庫日数、仕入れ先の配送タイミング・トラックの積載効率を考慮した「発注量まるめ」など最適な補充発注処理を実現したという。