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東洋紡、ブラジル繊維事業「改善メド立たず」撤退

2016年11月4日 (金)

国際東洋紡は4日、ブラジル現地法人の繊維事業を3日に休止したと発表した。海外からの輸入増加で需給が失調し、糸・織物の価格低迷が続いていることに加え、同国の景気停滞で収益性が急速に悪化した。

繊維事業を休止するのは現法の東洋紡ブラジルで、バイオ事業、エンプラ事業などほかの事業は継続する。

同社は1955年に設立。紡績から織布、加工まで手がける一貫メーカーとして事業を展開してきたが、現地紡績メーカーが積極的な能力増強を進める一方、海外からのアパレル製品の輸入が増えて需給が失調。糸、織物の価格低迷も続くなか、生産性の改善や高付加価値製品へのシフトを進めたが景気停滞と「繊維市況の一段の低迷」で事業収益が急速に悪化した。

「ここ数年は、生産規模の縮小など構造改革を実施してきたが、事業収益の改善にメドが立たない」として、繊維事業の休止を決めたという。今後、東洋紡ブラジルは酵素原料の製造を継続するとともに、昨年立ち上げた自動車用部品向けのエンプラ事業の早期拡大を目指す。