ロジスティクスSBSホールディングスが14日に発表した2016年12月期第3四半期(1-9月)決算は、海外物流事業の縮小が影響して109億円の減収(前年同期比)となったものの、国内物流と不動産が堅調に推移し、営業利益は44.9%増の62億8300万円を確保した。
物流事業は前の期に獲得した荷主や既存取引が業績に寄与して50億円の増収要因となったものの、180億円の減収要因となった海外子会社の連結除外が重く、部門売上高は127億9400万円減の981億4000万円(11.5%減)にとどまった。
損益面では、燃料価格が想定を下回って推移し、海外子会社ののれん償却負担が軽減したこと、運賃・料金の値上げ効果などもあったことで、物流拠点の開設に伴う初期費用を吸収。部門利益は2200万円増の14億1300万円(1.6%増)となった。
また、不動産事業は「業績のV字回復」を期して川越物流センターを売却した結果、20.8%の増収、62.6%の増益となり、全社営業利益の改善に寄与した。
通期は保守的な計画としていた従来予想から営業利益で6億円、最終利益で4億円を上積みし、売上高1465億円(7.3%増)、営業利益73億円(34.7%増)、最終利益47億円(前期は38億円の赤字)を見込む。
2016年12月期第3四半期 |
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当期実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | 前年同期比 |
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売上高 | 112,366 | -8.9% | 35,835 | -18.7% | |
営業利益 | 6,283 | 44.9% | 5.6% | 936 | -63.3% |
経常利益 | 6,588 | 38.7% | 5.9% | ||
当期純利益 | 4,604 | 25.3% | 4.1% |