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対米貿易黒字4.6%縮小、財務省調べ

輸出入ともに減少も6年ぶり黒字、16年貿易統計

2017年1月25日 (水)

調査・データ財務省が25日に発表した2016年の貿易統計(速報値)は、輸出入がともに前年から減少したものの、輸入の減少幅が輸出を上回ったことで6年ぶりの黒字となった。輸出は鉄鋼、自動車の減少で対前年7.4%減、輸入は原油、液化天然ガス、石油製品がいずれも減少率が3割を超え、前年実績を15.9%下回った。

対米貿易は鉄鋼輸出が32.9%減となったほか、原動機が8.2%減、半導体などの電子部品も16.9%減と振るわず、5年ぶりに輸出額が減少。輸入も穀物類や石油製品、医薬品が伸びず7年ぶりの減少となった。収支は6兆8347億円の黒字で4.6%の減少。

対中国貿易は輸出額が2年連続で減少したものの、輸入も衣類などの落ち込みが大きく12.4%減となり、7年ぶりに減少、収支は4兆6531億円の赤字と6年ぶりに赤字幅が縮小した。赤字の縮小幅は25%。一方、対アジア貿易は黒字額が前年のほぼ2倍となる3兆9215億円の貿易黒字となった。

12月の単月では輸出が5.4%増の6兆6790億円と15か月ぶりに増加に転じた。輸入は2.6%減の6兆376億円となり、収支は6414億円の黒字。