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4月からアジア-北欧州航路に就航、国内寄港予定なし

商船三井、2万個積みの世界最大コンテナ船完成

2017年3月28日 (火)
商船三井、2万個積みの世界最大コンテナ船完成
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話題商船三井は28日、20フィートコンテナ換算(TEU)で一度に2万170個のコンテナを積載する世界最大のコンテナ船が発注先の韓国の造船所で27日に完成した、と発表した。船名は「勝利」や「偉業」を意味する「MOL Triumph」(MOLトライアンフ)で、4月からサービスを開始するコンテナ船共同運航組織「ザ・アライアンス」のアジア・北欧州航路に投入される。

韓国・サムスン重工業の巨済造船所で竣工したMOLトライアンフは、商船三井が運航を計画している2万TEU型コンテナ船6隻の1番船。3月15日に長さ400メートル、幅58.8メートル、積載コンテナ数2万170TEUは世界最大のコンテナ船として命名された。

2番船以降も5月から段階的に竣工し、MOLトライアンフと同じアジア・北欧州航路に就航、商船三井が運航する。寄港地は「天津新港-大連-青島-上海-寧波-南中国/香港-東南アジアハブ港–西地中海ハブ港–英国-ハンブルク-ロッテルダム-ルアーブル-西地中海ハブ港–ペルシャ湾ハブ港–南中国/香港-青島-天津新港」で、今後竣工する2番船以降についても国内港への寄港の予定はないという。

本船には低摩擦船体塗装、高効率プロペラや船体推進付加物、船型最適化など最新の環境負荷低減技術を積極採用し、同社が運航する1万4000TEU型と比べ、コンテナ1個当たり25-30%のCO2排出量を削減する。将来の排出規制強化を見据え、LNG燃料船への換装にも対応できる設計。

■本船概要
全長:400メートル
全幅:58.8メートル
型深:32.8メートル
積載重量:19万2672メトリックトン