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関西電力、ヘリ運搬物落下原因「ロック誤認か信号誤り」

2017年8月21日 (月)

▲ヘリコプター離陸時

事件・事故関西電力は21日、黒薙第二発電所でヘリコプターから重さ700キロの運搬物が落下した原因と再発防止策を発表した。

落下事故は8月3日、黒薙第二発電所の北又えん堤修繕工事中、協力会社の朝日航洋がヘリコプターで運搬作業を行っていたところ、工事で使用する索道の設置用資機材(700キロ)が落下した。落下場所は富山県黒部市宇奈月町の山中で、負傷者や設備の損壊はなかった。

工事では朝日航洋が工事現場とヘリコプターの基地間で、工事用の資機材を運搬。網状のヘリモッコに資機材を詰め、隙間をロープで固縛した後、上空で静止したヘリコプターから降ろした吊フックに4か所すべてのヘリモッコアイ部を掛け、吊り下げた状態で運搬していたが、その運搬中にヘリモッコが落下したという。

調査の結果、落下した原因は「吊フックのインジケーターの指示ラインをロック状態と誤認し、ロックが不十分な状態で運搬した」か「電気制御回路の誤った信号により、吊フックのロックが解除された」ため、フックが開放し吊荷が落下した、と推定。

対策として、ロック状態の物理的な確認、吊フックの電気制御回路の点検を行うとともに再発防止策をマニュアルに反映させる、としている。