ハンディ市場、台数拡大も金額ベースでは縮小

話題矢野経済研究所は7日、国内ハンディターミナル市場の調査結果を発表した。2011年度のハンディターミナルの国内メーカー出荷台数は37万3523台（前年度比0.2％増）、メーカー出荷金額は321億2200万円（2.4％減）となった。

3Gネットワーク（第3世代の携帯電話網）やNFC（近距離無線通信技術）機能の搭載が進み、これまでハンディターミナルを利用したことがなかった企業での導入が増え始めていることから、台数ベースでは前年度を上回った。一方、金額ベースでは不況の影響やユーザーの要望などで端末価格が下落しているため、前年度を下回ったとしている。

矢野経済研究所では、今後の出荷台数の増加要因としてNFCや屋外無線LAN、RFIDの普及で新しい需要分野が増えると指摘。減少要因としては、スマートフォンやタブレット端末への置き換えが懸念されるとした。一過性のリプレース特需は今後も存在するものの、それを除けば「市場が大きく変動することはない」と予測している。また、金額ベースでは、スマートフォンやタブレット端末との価格の兼ね合いなどで端末単価の下落が続くとみている。

■詳細は下記URLを参照。
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54202830