NECとKDDI、RFID機能搭載携帯でモバイルクラウド・サービス

サービス・商品NECとKDDIは11日、KDDIのauインフラを利用して共同でサービスを展開することで業務提携したと発表した。両社は3周波数帯対応RFID機能を搭載した携帯電話端末と、この携帯電話を活用したモバイルクラウドサービス基盤の開発を共同で進めていた。3月からサービスを開始する。

両社が開発したのは、商品などに付けられたRFIDタグに携帯電話をかざすだけで、利用者が多様なアプリケーションを利用できるモバイルクラウドサービスで、外勤の多い営業要員の業務サポートや、資産を点検する保守要員の業務サポート、一般社員の日常業務のサポートでの利用を想定している。

NECがサービス基盤の構築、運営、販売を担当し、2010年9月1日に設立した「モバイルクラウドサービス事業部門」を中心に事業を推進する。NECは、KDDIのネットワークをMVNOとして利用することにより、サービスの中核となるRFIDサービス提供基盤「Bit gate」に加え、RFID機能搭載携帯電話端末、通話機能などを含む3G回線をセットにし、一括した業務ソリューションを提供する。

KDDIは、NECとの提携によるRFID業務ソリューションの提供を通して、顧客に携帯電話とRFIDを連携させた新たな利用シーンを提案していく。両社は新サービスを「オープン・プラットフォーム」とすることで、SaaSベンダーやアプリケーション開発ベンダーにも広く開放し、サービスアプリケーションのラインアップを拡充するとともに、次世代機の開発やグローバルを視野に入れたビジネスを検討する。