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AIが物流の司令塔へ、DHLが次の10年予測

2026年9月28日 (月)

国際DHL(ドイツ)は24日、今後10年の物流やサプライチェーンを左右する社会・技術・事業トレンドをまとめた「DHL Logistics Trend Radar 8.0」を公表した。今回の報告では、AI(人工知能)が従来の分析や支援にとどまらず、自律的に計画し、判断し、実行する段階へ移りつつあると指摘。特に「Agentic AI」を影響度の高い新たな潮流として位置付けた。

▲DHL Logistics Trend Radar 8.0の表紙(出所:DHL)

Agentic AIは、与えられた目標に向けて自ら計画を立て、意思決定し、行動する仕組み。物流では在庫不足の予測、輸送障害を回避するルート変更、輸送能力のリアルタイム調整などへの活用が想定される。これにAI Analyticsを組み合わせることで、より自律性の高いサプライチェーン運営につながるとしている。

今回のレーダーではこのほか、AIを使った購買行動を示す「AI Commerce」、データセンターや計算資源をめぐる物流需要に関係する「Compute Economy」、人型ロボットの活用を示す「Humanoids」も新たなトレンドとして追加した。

一方、DHLは物流が今後も「人を中心とした産業」であるとの見方を示す。AIアシスタントや協働ロボット、ウエアラブルセンサー、遠隔操作などの導入により、反復作業を減らし、安全性や生産性を高める一方、従業員には問題解決や顧客対応、運行監督など、より付加価値の高い業務が求められると分析した。

また、AIの自律性が高まるほど、AI倫理やサイバーセキュリティー、人による監督の重要性も増すと指摘。脱炭素、持続可能燃料、循環型物流、大型・小型車の電動化についても引き続き主要テーマに挙げた。DHLは、今後の物流では人の知見と高度化する技術をどう組み合わせるかが重要になるとの見方を示している。

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