環境・CSR商船三井は29日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が保有する北極域研究船「みらいⅡ」の運航業務などに関する業務委託契約を締結したと発表した。同社が本船の運航を担い、12月の運航開始に向けて準備を進める。2027年夏ごろには、最初の北極海航海となる第一次北極海観測航海を予定している。
みらいⅡは、日本の研究船として初めて砕氷能力を備え、世界有数の観測機能を搭載した国際的な研究プラットフォームとなる。2025年3月にジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で命名・進水式を実施した。現在は12月18日の竣工・引き渡しに向け、居住区や観測設備、電気系統、機関設備などの艤装工事と海上試運転を進めている。

▲北極域研究船「みらいⅡ」の運航開始に向けた極域サバイバル訓練の様子(出所:商船三井)
商船三井は2023年に運航予定事業者に選定されて以降、運航体制の構築に向けた準備を進めてきた。ことし2月には、乗船予定の船員を対象に北海道紋別市で極域サバイバル訓練を実施。防寒・防水救命衣のイマーションスーツを着用した寒中水泳訓練や、海中から氷上への脱出訓練、氷上での野外行動訓練などを行い、極域でのリスクへの対応力や非常時の安全確保に必要な知識・技能を高めた。
同社は、北極海航路の運航実績とLNG燃料の取り扱いに関する知見・ノウハウ、人材を活用し、本船の安全運航を通じて極域研究の発展に貢献する。JAMSTECや関係者と連携し、竣工・引き渡しと運航開始に向けた準備を進める。
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