
(出所:川崎重工業)
荷主川崎重工は5日、船舶の総括操縦システム「KICS」に、タグボート向けの定点保持や船首方位保持などの自動化機能を追加し、受注活動を開始したと発表した。実際のタグボートを用いた海上実証試験で、機能性や有用性を確認した。
KICSは、可変ピッチプロペラや旋回式スラスタ、サイドスラスタ、舵など複数の操船要素を総括し、ジョイスティックで直感的に操作できるシステム。フェリーやRORO船、自己昇降式作業台船、ケーブル敷設船など、計130隻を超える納入実績がある。
タグボートは、港湾で大型船の離接岸支援などを担う一方、特殊な操作を伴うため操船難易度が高く、乗組員の負担が大きい。技術習得にも時間を要し、人手不足を背景に次世代への技術継承も課題となっている。同社はジョイスティックによる操作とタグボート特有の作業に対応した自動化機能によって、乗組員の負担軽減や操船技術習得の容易化につなげる。
追加機能の開発・検証には、岡山・瀬戸内、阪神エリアでタグボート事業を展開する日東タグ(岡山県倉敷市)が協力した。同社が蓄積してきた運航の知見を機能開発に反映し、海上実証試験を重ねた。
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