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IHI、初の環境配慮型タグボートが就航

2013年4月23日 (火)

ロジスティクスIHIは23日、子会社の新潟原動機(東京都千代田区)が開発したハイブリッド推進システムを搭載した日本初の環境配慮型タグボート(ハイブリッドタグボート)が、横浜港で就航したと発表した。

タグボートは主に大型船舶の離着岸を補助する小型船舶で、移動時と作業時で負荷率が大きく異なる。新システムでは駆動源(推進用ディーゼル機関モーター)と電力供給源(発電用ディーゼル機関高性能リチウムイオン電池)の総合出力が最適となるよう運航状況に応じて運転モードを選択することができる。

これにより、ハイブリッド推進装置を搭載していないタグボートと比べて燃料消費量や二酸化炭素排出量を20%低減できるという。

システムの応用研究開発は、海洋政策研究財団(財団法人シップ・アンド・オーシャン財団)が行う技術開発基金による補助金を受けて実施。実用化段階で日本海事協会との共同研究体制で研究を実施するとともに、同協会の「業界要望による研究開発」のスキームで研究支援を受けて実施し、実証船は日本郵船、船主のウィングマリタイムサービス、建造造船所の京浜ドックとの共同研究で建造に至った。ハイブリッドタグボートは「翼」と名付けられ、3月27日には就航披露が行われた。